投資

個別株投資を辞めた理由

私は個別株投資を辞めた。

過去の私と同じように、日々の個別株の株価の動きに振り回されて、心身が疲弊してしまっている人は、個別株投資を辞めてしまうのも一つの手だと思う。

個別株投資を辞めたとて、資産を増やしていく方法はある。その方法も含めて、下記に個別株投資辞めた理由をまとめておく。

銘柄分析が楽しくない

私が株式投資に興味を持ったのは、ウォーレン・バフェットという株式投資で大金持ちになった人物を知った時からだ。

重労働しなくても、割安な株式を見つけて投資するだけでお金が稼げるなんて、世の中には面白い仕事があるものだと思った。

しかし、そもそも私は決算書を読んで銘柄分析して割安な株を探すという作業が好きではない。数学が苦手な自分にとっては苦痛でしかない。

苦手で苦痛なことを一生懸命続けたとて、ウォーレン・バフェットのようになれるとは思えない。そこそこの投資家になることさえ難しいと思う。たとえなれたとしても、その代償が日々苦手で苦痛な作業をこなし続けた結果だとしたら、割に合うとは思えない。

よくよくウォーレン・バフェットのことを調べてみると、彼は幼い頃から数字が好きで、その延長線上で投資に興味を持ち、結果としてお金持ちになったということがわかった。

つまり、沢山お金が稼げるから投資家になったのではなく(それも1つの要因だとは思うが、主要因ではない)、数字や計算が好きだから投資家になった。好きで得意なことを追求した結果、投資家に行き着いたわけで、お金が目的だったわけではない。

ウォーレン・バフェット以外の優れた投資家の生い立ちを調べても、大抵バフェットと同じようなものだった。モニッシュ・パブライ然り、cis然り、株1000然り…(敬称略)

私はお金を稼ぐことが目的で、苦手で苦痛な投資に取り組もうとしているわけで…、それではうまくいかないとは当然と言える。

一度きりの人生で、投資ばかりに時間を割きたくない

確かにお金は重要ではある。大半のことはお金で解決できる。しかし、お金を稼ぐためだけに、人生の大半を投資に使いたいとは思えない

もちろん、投資が好きで楽しい人は、積極的に投資をすればいい。好きで楽しいことでたくさんお金が稼げるわけだから何の問題もない。

しかし、私は投資が好きではない。むしろ苦手で苦痛である。苦手で苦痛なことで良い成果が出せるとは思えない。

出せるとしてもそのために多くの時間 苦痛で苦手なことに耐え続けなければならないのであれば、そんな人生は願い下げである。

人生は一度きりなのだから、好きで楽しいことをして生きていきたい。もちろん、お金のために好きではないことをせざるを得ない場面があることは重々承知している。

要はバランスである。お金が必要だからといって、苦手で苦痛な投資で人生の大半を埋め尽くしたくはない

結局 “プロ投資家” でも株価は読めない

数年 個別株投資に取り組んできた中で、身に沁みてわかったことがある。それは、プロでも将来の株価はわからないということ。

では、なぜプロの投資家の予想が当たっているように感じるのか?その手口は簡単である。

彼らは、上がる場合と下がる場合の両方の予想を出し、結果が出た後で当たっていた方を採用し、自らの予想は当たっていたと言うのである。ほぼ詐欺に近い。

もちろん、自分が間違っていたと認める人もいるが、多くはない。本当に誠実な人は、積極的に「わからない」という。ごく僅かだがそういう人もいる。

ただ、大半の“プロ投資家“は、後から自分が間違ったと指摘されないように、どちらともとれる曖昧な予想を出し、結果が出た後に自らの予想を当たっていたことにする。

業界のプロでさえこの有様である。では、なぜ自分が株価の行末を正確に当てられると思うのか?不可能である

であれば、そこに大事な時間とお金を注ぎ込むのは良策とは思えない。

「資産額=自分」の価値と誤認してしまう

投資家あるあるだと思うが、資産の多い奴が偉いという暗黙の了解がある。

本当にそうだろうか?

とんでもない資産があるが、投資しかしておらず、他の何の経験もない人間と比較して、そこまで資産はないが、いろんな経験をしている人間の価値は低いだろうか?自分はどちら側になりたいだろうか?

個人的には、たとえとんでもないお金を手にできることが確定していたとしても、投資ばかりしている人生は選びたくはない

そこそこの資産を持つことしかできないが、投資以外のいろんな経験ができる人生を選びたい。そのほうが価値ある人生だと思う。死ぬ寸前に後悔しない気がする。

実はETF投資でも十分なリターンを出せる

100冊以上の投資本を読む中で分かったことがある。

それは…

  • どんな有能な投資家でも長年にわたってS&P500のリターンを上回るのは難しい
  • 長期のS&P500のリターン(年率平均+9%前後)は侮れない

である。

そして、シンプルなETF投資でS&P500のリターンを上回れるとわかったとき、私は個別株投資から卒業しようと決めた。

もちろん、ETF投資で大金持ちになることはできない。短期で大きく稼ぐこともできない。しかし、たとえ資産0円からスタートしても、長期的に積立投資し続ければ、数億円の資産を築くことはできる

このETF投資法ついては、noteの方で詳しく解説している。
S&P500より低リスクかつ高リターンな「QVT投資」の解説

おわりに

個別株投資には夢がる。短期で大金持ちになれる可能性がある。一発逆転でそこに賭けてみたいという人を止めようとは思わない。可能性があるのだから…。

しかし、他方で短期で大損する可能性があることも忘れてはいけない。一発逆転で個別株投資をしてみたいという人は、自分がどちら側に位置しているのか、冷静に分析した方がいいと思う。

私は数学が得意ではないし、銘柄分析が楽しいとは思えない。なので、インデックス投資の方が向いている。インデックス投資は市場全体にまんべんなく投資する投資法なので、銘柄分析は必要ない。十分に投資先が分散されているのでリターンは少ないが、その分リスクも少ない。

たとえば、インデックスファンド(ETF)の一つであるVTIに投資すれば、米国市場全体に投資しているのとほぼ同じである。VOOに投資すれば、米国企業を代表するS&P500全体に投資しているのとほぼ同じである。

そして、これらのETFをうまく組み合わせれば、S&P500の年率平均リターンを上回るリターンが出せる

S&P500より低リスクかつ高リターンな「QVT投資」の解説

この組み合わせを発見した後、私の個別株投資への興味は急速に薄れ、人生の目的が「いかにお金を稼ぐか?」から「いかに人生を楽しむか?」へと変わった。

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